パイロットの養成コースを持つ大学は?費用は?

パイロットの養成コースを持つ大学は、東海大学と桜美林大学などがあります。

東海大学の航空操縦学専攻は、ANAの全面協力のもと、アメリカのノースダコタ大学航空宇宙学部と留学協定を結んでいます。

桜美林大学のフライトオペレーションコースでは、フロリダ州サンフォード国際空港でのAerosim訓練学校での訓練に、現地インストラクターとJAL関係者が指導にあたっています。

2000年前後に危惧されたパイロットの不足懸念から、航空業界や政府において、将来のパイロット不足の解決策の一案として、私立大学に操縦士養成コースが設置されています。

航空大学校だけの訓練養成のパイロット数だけでは、今後のパイロットの人口構成からすると供給不足になる懸念があるためです。

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東海大学の航空操縦学専攻は?

東海大学の航空操縦専攻は、1年次にはライセンス取得に必要な学科科目と、2年次以降のノースダコタ大学への留学に備えた英語教育が実施されます。

2年次と3年次において、ノースダコタ大学へ留学して飛行訓練を行い、事業用操縦士と計器飛行証明のライセンスを取得します。

4年次には、フライトシミュレーターを中心とした訓練を行い、航空会社のパイロット採用の準備と卒論の作成に取り組むカリキュラムになっています。

通常の4年制大学の教育システムの中で、パイロットとしてフルライセンス保有者として航空会社の就職試験に臨めますが、学費はかなりの高額です。

4年間の学費は、概算で約720万円と海外留学の学費が83800ドルとされています。

1ドル120円で換算すると留学費用は、約1050万円になり、総額の学費は約1800万円です。

これには、4年間の生活費や教材費は含まれておらず、大学の学費としては、かなり高額です。

桜美林大学のパイロット養成コースは?

桜美林大学のパイロット養成コースは、当初は日本航空協力のもと始まりましたが、現在ではその表記は消えていますが、教授陣にはJAL関係者の名前が多くあります。

訓練カリキュラムは、東海大学のパイロット養成コースと同様に、2年次と3年次にアメリカに留学してパイロットライセンスを取得できる訓練シラバスとなっています。

卒業時には、パイロットのフルライセンサーとして航空会社への就職活動が可能な状態で、東海大学と同じです。

4年間の学費は、アメリカでの訓練費以外で約980万円で、留学費用を東海大学と同等に考えると約2000万円です。

いずれの大学でも、学費と訓練費用の概算には、生活費や教材費を考慮していないので、これ以上の費用が必要です。

大学のパイロットの養成コースでも高額な費用が必要

大学のパイロットの養成コースを利用した場合でも、訓練に必要な費用は、かなりの高額になります。

自費でのパイロットライセンスの取得の場合と比較すると、大学の学費が加わるため、純粋な訓練費用は若干割安にはなりますが、それでも家一軒が建てられるほどの金額です。

ただ、大学のパイロット養成コースの場合は、奨学金制度などの設定がありますので、若干の費用負担軽減措置がはかられています。

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