パイロットの持ち物は、飛行業務に関して必要なものを収納したフライトバッグとスーツケースを持っています。
パイロットは、飛行業務にあたるに際して、法律で携行しておくべき免許類や必要な持ち物の全てを、フライトバッグに詰め込んでいます。
空港で見かけるパイロットが持っている黒いカバンが、フライトバッグです。
フライトバッグは、出社して搭乗機に向かうまでは、専用の置き場に置くため、各パイロットのフライトバッグには、お気に入りのステッカーなどを貼ることで、ほかの人との取り違えを防ぐ工夫をしています。
フライトバッグの中身は?
フライトバッグの中身は、パイロットがフライトの時に携行が義務付けられている操縦士技能証明、航空身体検査証明書、無線免許などのライセンス類、それに、パスポートがあげられます。
それに、飛行操縦に必要な航空機用の地図やルートマニュアルと呼ばれるものや、さまざまに必要なマニュアル類、飛行経歴を記入するログブックなどの紙のドキュメントがあります。
これらの紙のマニュアル類のために、フライトバッグがかなり大きなバッグとなり、重さも十数キロになります。
これらの飛行関係の書類に加え、パイロットが操縦に使用するグローブやヘッドセット、サングラスや予備のメガネなどが入れられています。
これらの持ち物の一つでも忘れると、飛行業務に影響が出るため、パイロットが自宅を出る際には、持ち物を再度確認する人も多いようです。
毎回のフライトの路線に合わせた持ち物をフライトバッグに入れ替え、できるだけの軽量化をはかっても、必要な紙のマニュアル類などの重量は、それほど減量できるものではないようです。
それゆえ、空港で見かけるパイロットが、フライトバッグをカートで転がして持ち歩いていることも納得できます。
パイロットの持ち物に変化が?
パイロットの持ち物の変化が、ここ数年で起きつつあります。
パイロットの持ち物の象徴的な存在が、フライトバッグであることは、パイロット自身も航空ファンであれば、周知の事実です。
これまでの航空チャートやデータなどの資料、マニュアルといった紙のものをデータ化し、タブレット端末の中に集約して、操縦に使用することが始められています。
これには、使用するタブレット端末の対空性や電波干渉の問題が解消されない限りは、全面的な使用にはなりませんが、そのための試験も実施されています。
今後、空港でパイロットが持ち歩いているフライトバッグの形状が小型化され、見た目が変化するかもしれません。
パイロットの持ち物といえば?
パイロットの持ち物といえば、個人的にはサングラスが思いつくのですが、エアラインのパイロットのフライトバッグが象徴的な存在です。
フライトバッグには、パイロットが飛行業務に必要とされる全ての持ち物が収納されています。
免許類から航空チャートやデータ、マニュアルなどの書類、ヘッドセットやグローブにサングラスなどがあります。
ある機長は、小さな子供にあげる飛行機のステッカーやシールも入れていると言っていましたが、パイロットによっても、持ち物に多少の差があります。