パイロットに求められる身長、体重、視力

パイロットに求められる身長、体重、視力といった身体条件は、すべて航空身体検査に基準が示されています。

実際の航空会社や航空機使用会社での採用は、この航空身体検査に合格していることが前提条件とされ、会社ごとの社内規定も個別に設定されています。

つまり、パイロットの免許を取得することと、就職する際の基準には差がある場合も考えられます。

訓練のための養成機関においても、入校条件に独自の基準設定がある場合もあります。

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パイロットの免許取得のための身体基準

パイロットの免許取得のための身体基準は、航空身体検査の検査マニュアルをみると、次のような基準が記されています。

全身状態の項目には、航空業務に支障をきたすおそれのある奇形、変形や機能障害がないことがあげられ、体重に関しては、過度の肥満は不適合状態とされています。

肥満の評価には、BMI指数を利用し、BMI30を超えるものについては、心血管系疾患に関する他の危険因子の有無についての検討も必要とされています。

BMI指数は、体重を身長の二乗で割ることで計算し、その単位には、Kg、mを使用します。

つまり、航空身体検査で求められる身長や体重の条件は、身長についての明確な基準はなく、体重については、BMI指数による過度の肥満が不合格になるということです。

視力に関しては、裸眼、矯正いずれかで片眼0.7以上、両眼1.0以上が基準です。

身長についての制限は?

身長についての制限は、航空大学校の入校条件や航空自衛隊や海上自衛隊のパイロットとしての入隊条件に設定があります。

航空大学校の場合、身長158cm以上という基準が示されています。

航空自衛隊や海上自衛隊のパイロットの場合、身長158cm以上、190cm以下という制限が設定されています。

これらの身長制限には、訓練や実際の飛行業務に使用する機材の関係からの基準設定と考えられます。

視力や体重の具体的な基準は、第1種航空身体検査に合格することとされており、詳しくは募集条件を確認することをおすすめします。

パイロットに求められる身体条件

パイロットに求められる身体条件の基準は、航空身体検査に合格することが最低の基準であり、身長や体重の具体的な数値は明記されていませんが、その基準となる数値の指標となるものは明記されています。

視力については、細目として細かな規定が定められており、通常の視力検査の基準だけでの判断はできず、専門医の検査を事前に受けておくことをおすすめします。

パイロットに求められる健康は、一般的な健康な身体条件よりも厳密なもので、それには、航空機の安全運航をはかる目的のためといえます。

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