パイロットにレーシック手術を認めない理由

パイロットにレーシック手術を認めない理由は、目に傷をつけるためといえます。

パイロットに求められる視力は、裸眼や矯正視力で片眼0.7以上などの条件に緩和されてきています。

しかし、眼球自体に異常や損傷経歴がある場合には、視力条件のみでの身体検査合格にはならず、レーシック手術も同様の扱いです。

これは、現在の日本において認められていませんが、レーシックを認める国も出てきていますので、今後の動向はわかりません。

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レーシック手術の問題点は?

レーシック手術は、視力の回復にはつながりますが、視力は加齢とともに遅かれ早かれ低下します。

レーシック手術は、その技術的な歴史が浅く、技術が発展途上であり、そのため飛行中の危険を避けるために、日本では認められない理由とされています。

手術後の視力回復後に、視力低下する現象には、リグレッションというものがあるらしく、近視化が止まっていなかったことが原因とも言われていますが、はっきりした理由はわかっていません。

また、角膜が薄い場合、眼圧の影響から角膜の変形など、視力の低下も懸念されるケースもあるようです。

角膜に傷をつけてしまうレーシック手術ですので、角膜の状態のその後の変化によっては、どのような影響がでるのか、安全性についても確保されているとはいいがたい状況であり認められていない理由です。

レーシック手術は、視力が回復して、メガネやコンタクトを使用せず裸眼でくっきり見えるようになるといった印象の反面、さまざまな不確定要素を抱えています。

日本の航空身体検査でのレーシックの扱いは?

日本の航空身体検査でのレーシックの扱いは、結論からいえば、現在ではグレーの判断です。

レーシック手術は、屈折矯正手術の既往歴にあたり、この手術から6カ月以上が経過した時点での、症状の安定や視機能が基準を満たす場合は適合とするといった項目に該当します。

この条件については、眼科専門医の診断が必要となり、その規定によった検査を受診した検査結果をつけた申請が必要となり、その結果次第ということです。

しかも、このレーシック手術を受けた人の場合、国土交通大臣の指示により、申請後指定医での検査が必要とされ適合とされることが条件付されます。

航空身体検査状合格したとしても、現状では航空会社での採用は不合格となるようなので、グレーということです。

パイロットにレーシック手術は?

パイロットの視力は、ある意味、学力より重視される項目です。

レーシック手術は、技術的に発展途上のものといえ、今後どういう影響がでるか、確実なものがない状況です。

そのため、眼球の角膜に傷をつけるレーシック手術を、航空法では一部認めるようにはなっているものの、航空会社の方では採用を見合わせている理由にもなっています。

パイロットを目指すのであれば、メガネやコンタクトでの矯正が可能ならば、レーシック手術を避けた方が賢明というのが現状です。

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