パイロットになるには、視力はどれくらい必要か?

パイロットになるには、身体検査基準に適応できることが必須で、特に視力は重要です。

エアラインのパイロットになるには、視力の条件は、航空身体検査第1種に片眼0.7以上、両眼1.0以上と明記されていて、これには、裸眼、矯正視力の限定はありません。

矯正視力の場合、その矯正レンズの許容範囲が、±8の屈折度までとされています。

パイロットの視力の条件については、航空機の安全性の向上、志願者の減少やパイロット不足の懸念から、ほんの数十年の間にかなり緩和されています。

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パイロットに求められる視力の条件は?

パイロットに求められる視力の条件は、日本、ICAO、アメリカ、ヨーロッパで基準に多少違いがあります。

パイロットと呼ばれる最も可能性の高い自家用操縦士で比較してみると、日本の場合、各眼0.7以上が必要で矯正レンズの度数に制限があります。

ICAOの場合は、各眼0.5以上で両眼0.7以上、矯正レンズの度数の規定はありません。

アメリカの場合は、各眼0.5以上で、矯正の場合のレンズ度数にも規定はありません。

ヨーロッパの場合は、各眼0.5以上で両眼1.0以上、日本と同様に矯正レンズの度数に制限があります。

いずれの国や地域においても、裸眼でも矯正視力でも条件に合格すれば良く、裸眼視力の規定はありません。

エアラインなどのパイロットに求められる視力は?

エアラインなどのパイロットに求められる視力は、前述の航空身体検査の基準よりも、若干厳しい設定の社内基準をクリアする必要があります。

航空会社では、定年までパイロットとして飛行してもらうために、加齢などを考慮した厳密な視力の条件が決められています。

飛行業務において、緊急事態の対応を想定して、矯正レンズの許容範囲についても、厳密な規定がされています。

ちなみに、JALやANAの遠見視力の基準は、裸眼、矯正視力のいずれかで1.0以上とされ、矯正レンズのジオプトリーの許容範囲は、航空身体検査基準よりも若干厳しくなっています。

JALは-5.5~+2.0、ANAは-4.5~+3.5といったジオプトリー(レンズの屈折度)を許容範囲としています。

メガネなどでの矯正の場合、レンズの度数であるジオプトリーが強いと、正常な視認に影響がでることを考慮しています。

パイロットに求められる視力条件は継続する

パイロットになるには、航空身体検査に合格できる視力が求められます。

エアラインのパイロットには、これに加えて、航空会社の社内基準もクリアする必要があります。

しかも、この基準を半年ごと(あるいは一年)の航空身体検査の度に、合格することが求められます。

エアラインのパイロットに求められる視力条件は、パイロットの安全のため、乗客の安全と航空機の安全運航のために規定されています。

パイロットになるには、航空身体検査の時はもちろん、パイロットを辞めるまで、視力を含めた全身の健康な状態の維持を求められます。

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