パイロットに鼻炎などの症状を抱えているとなれるかどうか、気になるところですが、これらの回答は航空身体検査での判断によります。
さまざまな身体症状の自己申告を航空身体検査医が受けて、身体検査マニュアルに従って判断します。
その結果次第で、鼻炎があっても、パイロットになれるかどうかが決まります。
鼻炎の症状だけで、パイロットになれるかどうかは、自己判断せずに専門医に相談するべきです。
パイロットにも、さまざまな病気を?
パイロットにも、さまざまな病気を発症する可能性は、普通の人と同様にあります。
最近では、現代病ともいわれる花粉症を抱えた人が増えていますが、パイロットの中にも、鼻炎などの症状を抱えている人もいます。
通常であれば、花粉症の対策として鼻炎薬などを服用して、症状の軽減をはかるなどが一般的な処置方法ですが、パイロットは、服用する薬には制限があります。
パイロットの服用する薬は、眠気を催す可能性のあるものは使用できず、そのため、専門医の処方を受けた薬を服用し、しかも乗務までの時間を考慮した服用が必要です。
鼻炎の症状を抱えていても、パイロットの飛行業務に影響を与えないと航空身体検査医から判断されれば、パイロットになることはできますが、症状の緩和に使用する薬や使用方法には、かなりの制限を受けます。
飛行業務中のパイロットにおいては、鼻炎の症状の解消には、点鼻薬や点眼薬などでの対処療法を行うようです。
鼻炎を抱えた状態での航空身体検査は?
鼻炎を抱えた状態での航空身体検査は、その症状を航空身体検査医がどう判断するかによります。
航空身体検査に合格できなければ、パイロットになることはできません。
身体検査においては、検査医に自己申告すべきで、その状態が飛行業務に影響を及ぼすかどうか、航空身体検査マニュアルに基づいて判断されます。
アレルギー症状である鼻炎をレーザー治療などで処置した場合など、処置後の状態が検査マニュアルに適合していれば、合格の判断となります。
鼻炎に限らず、さまざまなアレルギー症状などについて、航空身体検査の結果次第で、パイロットになれるかが決まります。
身体上のさまざまな状態の判断は、専門医で相談
パイロットになりたいと思った際に、まず身体状況が気になるのは、自然なことですが、判断については自己判断せず、航空身体検査医に相談してみることが大切です。
パイロットに必要な航空身体検査証明は、航空身体検査マニュアルに従って航空身体検査医が判断します。
明らかな病気を抱えている場合ならまだしも、軽いアレルギーなどの鼻炎などの症状を持つ場合など、自分の思い込みでの判断はせず、検査医の診断を受けることです。
マニュアルを読んで誤った判断をしないためにも、専門医の診断と相談をおすすめします。