パイロットの大変なところは、ミスをすれば、多くの人の命に影響するという緊張感を感じることだろうか。
空港で見かけるパイロットの制服姿や、立ち居振る舞いには、自信にあふれたものが感じられるものの、内心では、常に安全運行への緊張感と安堵感の繰り返しの業務が連続し、精神的にも、かなりの負担となって、大変なところにあげられるのではないでしょうか。
しかも、高度1万メートルまでの飛行高度と地上を1日に何度も体感するわけで、肉体的な疲労もかなりの影響があると推察できます。
普通の人が、パイロットの大変なところと想像するものが、パイロットにとっては、やりがいと感じているかもしれません。
パイロットになるまでの大変なところ
パイロットになるまでの大変なところは、訓練期間の長さかもしれません。
有資格者としてエアラインのパイロット訓練生として採用され、社員として給料をもらいながらも、副操縦士になるまでにも数年、そこから機長に昇格するためには、10年近くの飛行業務をこなしながらの訓練が継続します。
これらの訓練には、座学での知識を覚えることはもちろん、コクピット内の操縦方法を覚え、実際の操作を体得する必要があります。
訓練期間には、時間的な制約も受け、精神的なプレッシャーも感じることもあり、さまざまに大変なところです。
長期にわたる訓練期間をクリアしなければ、エアラインの機長と呼ばれるパイロットにはなれず、これだけでも大変なところです。
パイロットの勤務での大変なところ
パイロットの勤務での大変なところは、普通のサラリーマンとは違い、定時出社定時退社という勤務ではなく、飛行機の運航表に基づいて作成される毎月の勤務表に従った飛行業務をこなします。
飛行業務には、国内線と国際線があり、国内線では、1日で3便程度、国際線では3日程度をかけて往復の飛行業務をこなしています。
国内線はともかく、国際線では、時差ボケは避けられません。
海外旅行経験者であれば、この時差ぼけの解消には、時間が必要ですが、パイロットの場合は、頻繁に国際線の飛行業務をこなすことへの体調管理も必要です。
パイロットには、定期的な航空身体検査を受ける必要もあり、日頃から健康状態を維持することが大切で、このことが大変なところです。
一般人のいう健康とは違い、パイロットの健康は水準の高いものが要求され、飛行業務の精神的、肉体的な疲労の解消と健康状態の維持ができていないと業務につけない可能性があります。
さまざまな条件下で、常に体調を管理し、健康を維持しておくこと、このことがパイロットにとって、最も大切であり大変なところです。
パイロットの大変なところにやりがい?
パイロットの大変なところにやりがいを感じられる人しか、続けていくことは不可能です。
どんな職業にも、大変なところがあり、そこにやりがいを感じることができなければ、継続した業務遂行はできず、これはパイロットも同じことです。
パイロットに求められる健康状態や訓練など、さまざまに大変なところがありますが、その中に、それぞれのパイロットがやりがいを見いだしていることで、飛行業務の遂行につながっています。