パイロットの飛行時間の制限と計算方法

エアラインのパイロットの飛行時間については、安全性の考慮から、航空法で上限が定められており、各航空会社においても上限が決められています。

航空法では、65歳未満のパイロットの飛行時間の上限として1ヶ月に100時間、3ヶ月で270時間、1年間で1000時間と定められています。

実際には、各航空会社において、飛行時間の制限より短い乗務時間の設定にしています。

この飛行時間の制限は、パイロットの疲労やさまざまな要素を考慮したもので、パイロットだけでなく、乗客の安全のためともいえます。

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パイロットの飛行時間とは?

パイロットの飛行時間とは、各飛行ごとに出発する場所から飛行機が動き出し、到着場所の駐機場所で止まるまでの時間です。

つまり、滑走路までの地上でのタクシー時間なども含まれていて、実際に操縦しているパイロットは、飛行機の時刻表の関係から実質の飛行時間とその前後の時間に分けて計算しているようです。

パイロットのログブックに記載される飛行時間は、上述の動き出しから停止するまでの時間が、飛行時間として記入されます。

その飛行時間にも内容によって、機長での飛行時間、夜間飛行など、飛行内容に分けた記載がなされます。

訓練生の飛行時間の計測には、ホブスメーターが利用され、これにも飛行内容に分割した飛行時間と総飛行時間の両方を計算して記入します。

エアラインパイロットの飛行時間の制限は?

エアラインのパイロットの飛行時間の制限は、前述のように1ヶ月に100時間、実際には、それより制限された飛行時間です。

国内線の乗務の場合、月に約18日程度が飛行業務日としている航空会社であれば、1日の飛行時間は約6時間程度という計算になります。

国交省や航空会社で懸念されているパイロットの不足問題から、最近では、パイロットの国内線の1日の乗務時間8時間、国際線の12~13時間という制限を緩和する制度も検討されていますが、現在の飛行時間の制限は前述の通りです。

飛行時間の制限の緩和は、パイロットの不足解消には効果的ですが、そのために、パイロットの負担増と安全性の関係が問題となりそうです。

飛行時間の累計は、パイロット自身がログブックにフライトごとに記入と計算しますが、運航管理者も計算し管理しています。

パイロットの飛行時間の制限は?

パイロットの飛行時間の制限は、飛行業務の精神的、肉体的疲労を考慮し、パイロットと乗客の安全のために、上限が制限されています。

フライトごとの飛行時間は、各パイロットが、ログブックに飛行内容に応じて細分化した時間と総飛行時間を計算して記入します。

パイロットの飛行時間の制限は、1ヶ月に100時間が上限で、実際には、国内線のフライトをするパイロットは、月に18日程度飛行業務にあたります。

飛行時間の制限については、各航空会社でも個別の対応をすることで、航空交通の安全に務めています。

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