パイロットに向くのは、理系?文系?といったことが頭に浮かぶのは、自社養成パイロットの応募条件のせいかもしれません。
航空会社の自社養成パイロット募集には、理系でも文系でも応募資格があり、そのためどちらが有利かと考えてしまうためかと思われます。
パイロットに必要なのは、やるべきことをこなせる能力と対応力が必要だということで、そのベースが理系であろうと文系であろうと問題ないということです。
パイロットのライセンスの試験には、操縦に関する言葉での試験はもちろん、航空に関する法律的な内容の試験もあります。
つまり、文系の要素と理系の要素、両方が必要です。
パイロットに必要な学科は?
パイロットに必要な学科は、資格から考えてみると、航空法規、航空力学、航空気象、管制通信、航法が挙げられます。
これらの資格取得に必要な科目を見ただけでも、文系と理系の要素が混ざっています。
航空法規は、文字通り、航空に関する法律のことで、文系科目です。
航空力学や航空気象は、物理と気象学に関した科目で、理系科目ですが、気象図の解説については、文系的な要素が必要です。
管制通信は、管制塔などとの無線通信に必要な英語と、やりとりの内容に出てくる数字や飛行に関する情報の理解が必要であるため、文系と理系の融合したものです。
航法は、地図を読み取る力が必要な科目でありながら、風の影響を計算したり推測したりする能力も必要としますから、これも文系と理系の両方が必要なものです。
パイロットに必要な科目を考えた場合、理系か文系のどちらが有利ともいえません。
パイロットに向くのは、総合力を備えること?
パイロットに向くのは、総合力を備えることかもしれません。
つまり、状況に応じた判断を下すための知識を保有し、やるべきことをこなせることです。
そのため、理系文系のどちらが向くとはいえず、パイロットに必要とされることをやることです。
自分の出身が文系だから、理系だからという理由で、理解しようとしない人は、パイロットには向いていないかもしれません。
パイロットに必要とされることを、自分の重責として必死でこなす人が向いていると思います。
パイロットに理系文系は、重要ではない?
パイロットに理系文系は、重要ではなく、必要とされることを必死にこなす能力が、最も重要です。
パイロットになろうと思う時、自分の背景である文系や理系という出身からの判断を図ろうとしますが、パイロットに求められる知識や技術には、理系と文系の両面が必要です。
飛行機を飛ばすことには、自然に対峙した状況での判断も多く、それに加え、航空法に基づいた運行を求められます。
操縦自体には理系の要素が多いものの、無線には語学力と文系理系の知識療法が求められます。
状況を理解する知識と判断力が必要とされるため、パイロットにはさまざまな知識と経験が必要とされ、理系や文系の区分は重要ではありません。