パイロットの飛行中に受ける放射線量は?

地球上には自然放射線と人工放射線があり、パイロットが飛行中に受ける放射線量は、地上で受ける自然放射線量の約150倍ともいわれています。

150倍の放射線量というのは、高度10000メートル以上の飛行をする国際線のパイロットなどが、これにあたります。

高度が高い方が、宇宙空間からの放射線量は高く、パイロットは、それ相当の放射線量を浴びていることになります。

東京~ニューヨーク間の往復での被ばく放射線量は、約0.19ミリシーベルト程度で胸のX線撮影の際の一回分より少し多いくらいの量です。

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人間が許容できる放射線量は?

人間が許容できる放射線量は、諸説ありますが、一般的にいわれているのが、原子力や放射線を扱う作業者の線量限度として一年間に50ミリシーベルトが上限とされています。

これは、年間累計の被ばく放射線量の上限で、これ以上になるとガンによる死亡リスクが増加するといわれています。

パイロットの浴びる放射線量は、国際線の飛行高度である1万メートル以上では、地上の約150倍の放射線量といわれています。

東京~ニューヨーク間の往復でのフライトで受ける放射線量は、約0.19ミリシーベルト程度ですから、一年間に約260往復すると、原子力関連の作業員の上限制限に到達する計算になります。

放射線の被ばく線量の基準としては、一般の人で一年間に1ミリシーベルト以下、職業として放射線を扱う場合には一年間で50ミリシーベルト以下、5年間で100ミリシーベルト以下という限度が法律に定められています。

国際線パイロットの受ける放射線量は?

国際線パイロットの受ける放射線量は、東京~ニューヨーク間の往復で、地上にいるよりも0.19ミリシーベルト余計に放射線量を浴びるわけですが、月に一度往復したとしても約3
ミリシーベルト程度の線量です。

レントゲンの検査に換算すると、約2.4回分の撮影に浴びる放射線量です。

一般の人に比べれば、浴びる放射線量は多くなりますが、特別に健康被害が出る深刻な状況ではありません。

それに、飛行高度や状況によって、受ける放射線量の総量には、時間的な要素も含めて考える必要があります。

放射線量と時間がどれほど継続するかによって、人体への影響を考える必要があり、受ける放射線量の強さだけで、怖がる必要はありません。

パイロットが飛行中に受ける放射線量は?

地球上にいれば、自然放射線が降り注いでいて、地上でも年間に約2ミリシーベルト程度の放射線量を浴びているといわれています。

この量に加えて、パイロットが飛行中に受ける放射線量は、人体に影響が出る水準ではありません。

一回のフライトにおいて、高度が1万メートル以上である国際線の場合でも、レントゲン撮影のための放射線量と比較しても、それほどの違いがない程度です。

ただ、そのフライト数が異常に多い場合には、放射線量の影響もですが、肉体的な疲労の状態が懸念され、安全なフライトに影響します。

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