アメリカでパイロットになるには、自分で航空について学べる大学へ進学するかフライトスクールに入校し、ライセンスを取得します。
アメリカでは、日本のように航空会社が自社養成パイロットを募集することはなく、必要なライセンスと飛行時間を保有した人の中から選抜されます。
つまり、日本の航空大学校のような養成機関にあたるものが、アメリカでは航空関連の学部を持つ大学ですが、ライセンスを取得しなければ、航空会社へのパイロット採用にはつながりません。
アメリカでパイロットになるには、航空留学してライセンスを取得することが必須条件です。
アメリカで訓練するには?
アメリカで訓練するには、訓練を受け入れてくれるフライトスクールか大学を選択し、航空訓練学生として受け入れてもらえるビザを取得します。
フライトスクールは、日本でも仲介してくれるスクールもありますが、慎重に検討して選択することが大切です。
アメリカのフライトスクールは、日本の自動車学校のようなもので、規定の違いにより、訓練シラバスと呼ばれるものに違いがありますので事前に調べておきます。
フライトスクールでは、日本とは違い、自家用から事業用、双発、計器飛行と上位免許を取得していきます。
この場合は、航空留学生として訓練を受けることになりますが、事業用免許までの費用は約800万円程度が必要になります。
日本での免許書き換えのための訓練費用は必要がなくなるので、割安な印象を受けますが、その他の心配材料があります。
通常は、航空会社での就職を考える場合、飛行時間を積むことが必要になりますので、フライトインストラクターの免許を取得して経験を積んでいくことが大半です。
必要なライセンスと航空会社の指定している飛行時間を保有することで、初めて航空会社のパイロットに応募することが可能になります。
アメリカで働くためには?
アメリカで働くためには、労働ビザが必要となり、これには、雇用主から移民局への許可申請をしてもらう必要があります。
仮に、学生ビザでライセンスを取得することができたとしても、この労働ビザを取得することができない場合には、働くことができません。
アメリカでパイロットになるには、ライセンスの取得が大前提になりますが、その後の働く条件には、労働ビザと永住権が大きな問題となります。
ライセンスを取得して日本で書き換えを行う場合には、ビザの問題は発生しませんが、アメリカで働くには、この問題は避けられません。
昨今の状況の変化から、このビザの発給は、かなり難しくなっています。
アメリカのパイロットになるには?
アメリカのパイロットになるには、アメリカでパイロットの訓練を受けてライセンサーになった上で、労働ビザや永住権を取得することが必要です。
日本で民間のパイロット養成機関も、日米両方で操縦士訓練を実施している場所も多く、航空留学自体は珍しいものではありません。
この場合は、日本の免許に書き換えを前提とした航空留学生として発給されたビザでの滞在ですが、アメリカでプロのパイロットになるには、労働ビザがライセンス取得後に必要となります。
これは、雇用してくれる法人や個人がいなければ許可が降りませんので、この点をクリアすることが最も難題です。
アメリカでパイロットになるには、アメリカで外国人労働者となることを意味しますので、自由に選択できる反面、全てが自己責任ということも意味しています。