飛行機のパイロットの飛行時間の内訳とその意味

飛行機のパイロットが想定する飛行時間とは、出発地の滑走路から離陸し、到着地のゲートや駐機場に静止するまでの時間を考えます。

ログブックと呼ばれる航空機乗組員飛行日誌に記録される飛行時間は、航空機が離陸のために駐機場やゲートから離れる瞬間から、目的地に到着し静止するまでの時間を記録します。

そのため、飛行機のパイロットの想定する飛行時間には、地上でのタクシータイム(滑走路とゲートまでの地上の走行時間)は含まれず、差が生じます。

特にエアラインのパイロットは、地上での走行時間と正味の飛行時間を考慮し、ブロックタイムとフライトタイムと呼ばれる二種類のものを想定しています。

これは、飛行時間には、パイロットの飛行目的や使用される場合によって、その意味が異なってくる一例です。

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ログブックに記録される飛行時間は?

ログブックに記録される飛行時間は、航空機が離陸のために動き出した瞬間から、目的地に静止するまでを一つの飛行として時間を中心として記録されます。

ログブックは、航空機の種類別に分けて記録、管理する必要があるため、飛行機と種類の違う航空機を一緒に記録はできません。

記入には、日本の航空局が正式に認可発行しているログブックを使用します。

訓練を開始した飛行初日からの全ての飛行について、飛行時間を中心とした飛行内容を記録していきます。

記録する飛行時間は、機長や副操縦士、操縦訓練学生、指導教官といった飛行におけるパイロットとしての立場での時間を分けて、記入できるようになっています。

もちろん、それまでの総飛行時間も記入し、飛行内容等についても記入するようになっています。

パイロットの飛行時間とは?

パイロットの飛行時間とは、第三者に対しては、飛行経験や技量をはかる材料として開示する意味合いを持っています。

総飛行時間が、数千時間とか表現することで、そのパイロットがベテランなのか、ビギナーなのか判断がつくわけです。

エアラインのパイロットの飛行時間とは、ブロックタイムとフライトタイムがあり、地上での走行時間の差が、これら二つの時間差です。

操縦訓練中の学生パイロットの場合、飛行時間での進捗状況が判断でき、その内訳に夜間飛行やフード訓練といったライセンス取得に必要な飛行項目が満たされているかどうかも判断できます。

飛行機のパイロットの飛行時間は、飛行経歴を示すと同時に、今後の飛行に生かすためにも利用されます。

パイロットには、車の免許更新のように、フライトレビューと呼ばれる試験があり、その際にも飛行時間の内容の確認等も行われます。

ログブックには、パイロットの飛行の全てが記録される

飛行機のパイロットを目指し、コクピットに座った免許取得前の学生からログブックと呼ばれる航空機乗組員日誌に飛行記録を残していきます。

この中に記録される飛行時間は、学生であれば、訓練の進捗状況を意味することになり、プロとして飛行するパイロットにとっては、評価材料の一つです。

いずれの立場のパイロットであっても、記録される飛行時間には、それぞれの内容や意味があり、さまざまな場面や目的に使用されます。

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