パイロットになるには、女性でも男性でも、求められる身体条件や学力、能力は同じです。
パイロットになるには、航空身体検査に合格することが前提とされ、それぞれの養成機関での必要資格の取得が必要です。
エアラインのパイロットになるには、航空会社の自社養成パイロットに採用されるか、航空大学を経て航空会社に資格保有者として採用されるか、あるいは、自費で養成機関の訓練を受けて資格保有者として採用されるかの方法があります。
これらの受験資格に、男性や女性の違いに、特筆はありません。
自衛隊のパイロットになる場合も、入隊試験に合格すれば、女性でもパイロットになることは可能です。
女性がパイロットになるには?
女性がパイロットになるには、一般的には、女性が男性よりも体格や筋力でのハンデがあり、なるべくその差を埋めることが必要です。
エアラインのパイロットになるには、自社養成パイロットや航空大学校といったことになりますが、身長制限が女性には不利かもしれません。
男性も女性もパイロットとして操縦操作を考慮して、身長158cm以上という身長制限があります。
自衛隊のパイロットの場合は、身長190cm以下という条件も加わります。
女性の平均身長が男性に比べて低いことを考えると、志望する際には注意が必要です。
航空身体検査の検査内容や求められる学力や能力については、男性や女性の区別はなく、ライセンス取得や航空会社の採用条件は同一のものです。
パイロットに女性が少ないのは?
パイロットに女性が少ないのは、女性の志望者が少ないことが、最も大きな要因です。
パイロットの志願者に男性が多いのは、幼少期からの環境や思考から、職業としてパイロットを選択する女性が少ないためと考えられます。
女性の場合、人生の中で妊娠や出産を経験される方もいて、仮にパイロットになれた場合でも、妊娠した時点で航空身体検査の欠格事由にあたります。
そこから、一定期間をあけて、飛行業務への復帰はかなり難しいものといえます。
女性がパイロットになるには、こういった人生設計を考えた場合、職業としての選択肢から除外されるのかもしれません。
現在では、エアラインのパイロットや訓練生にも女性の在籍があり、男性と同様の条件での活躍が期待されています。
女性がパイロットになるには、男性と同等の体力や能力を求められ、果たすべき業務内容にも男性女性の区別はありません。
女性パイロットの現状と今後は?
2010年に日本で初の女性のエアラインのパイロットが、JEXで誕生して以来、現在ではエアラインのパイロットにも女性が、JALとANAで40名程度が活躍しています。
パイロットになるには、男性と女性の区別はなく、求められる身体条件や能力は同じで、女性がなれない状況にはありません。
女性がパイロットになるには、体力的なことや体格的なことで男性に比べると不利な面もあり、妊娠や出産といったことも大きな違いです。
これらの条件の違いを考慮する必要があるため、女性がパイロットになるには、男性以上に覚悟が必要です。
今後の社会情勢の変化や航空界の変化で、女性パイロットの増加も期待されています。